不思議鉄道会社

神戸高速鉄道株式会社という珍しい運営形態の鉄道会社があります。


戦後の神戸復興のために神戸に乗り入れ私鉄各社の終点駅が散在していた阪急電鉄(三宮)、阪神電気鉄道(元町)、山陽電鉄(兵庫:現在は廃駅)、神戸電鉄(湊川)を結ぶ事で相互直通運転を実現し、阪神間の交通網の充実と市内交通の不便を解消するために設立され、運転営業を行っている電鉄会社です。
電鉄会社と名前はついていますが、電車車両は一切持たずに駅設備と線路の提供だけという電車レスな電鉄会社。相互直通運転(神戸電鉄を除く)を行っていることから同じ線路を複数の電鉄会社の電車が運行。当然ですが持ち株会社はこれら4つの鉄道会社がメインとなっています。

弊社からの私鉄最寄駅になるのがこのポスターの新開地駅。
阪急・阪神・山陽の列車が同じのりばにやってくるバトルロイヤルのような駅になっています。

実際には梅田発西向き列車の場合、阪急神戸線で最遠は新開地行があり、阪神で最遠は姫路行きがあります。逆の東向き列車の場合、山陽電鉄姫路発の阪神梅田行きがあり、この3社が乗り入れしている新開地〜高速神戸間は梅田行きの列車に阪急・阪神・ 山陽の車両が到着していることから同じ梅田行きですが注意して乗る列車を選ばないと高速神戸を過ぎて次の駅が自分の目的路線と違う!とパニックになること間違いなしです。

余談ですが、高速神戸駅の構内には「高速そば」という立ち食いそばの店が存在します。名前こそ「高速」ですが、普通の昭和な立ち食いそば店舗。出食が速いとかはありませんので、高速さに期待して訪問し、普通なところでガッカリはしないでください。

(企画室)

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