レガシーなポート

パソコンの外部機器接続がUSBオンリーになって久しいのですが、まだまだレガシーなシリアルポートを使う必要があるのが実状です。PCの外部ポートにシリアルポート(RS-232Cやそれに準拠したもの)なんてすでにありません。しかし、業務上どうしても必要になることも。

ネットワーク系のハードウェアを設定する際に、Ethernetで接続できないか接続に支障がある場合にEthernet以外で機器と通信する必要があるときの最後の接続手段がシリアルポート。ルーターやL2/L3インテリジェントスイッチの設定でターミナルソフトウェアでコマンドライン設定を行う場合、現状は設定するパソコン側にシリアルポートがありません。
そこで、どうしてもシリアルポートで接続しなければならない場合にはUSB〜シリアルポートの変換ケーブルの登場です。

IBM-PCから9ピン(DE-9)が普及したシリアルポートですが、この変換ケーブルを使うと、PC側からは仮想COMポートとして通信できるので、本体にシリアルポートが無くてもシリアル接続できるようになるという優れもの。デバイスドライバのインストールは必要なものの、設置現場でノートPCを使って設定するときなどに必携のアイテム。設定機器によってはこの他にストレート〜クロスの変換アダプタや、Dsub-9ピン〜RJ-45(CISCOやYAMAHAのルーターなどに使われている)変換ケーブルなどが必要になる場合がありますが、とりあえずはこのシリアル変換ケーブルが絶対に必要です。

一本あれば便利なのですが、ちゃんとしたメーカー品はそこそこ良いお値段。メーカーによってUSB〜シリアル変換ICが何種類かあるのでデバイスドライバが提供されてちゃんと使えるものを選ばないとムダ買いになってしまうので注意が必要です。

実際にシリアル通信は9600 N 8 1(9600bps パリティなし、8ビット、ストップビット1)などの呪文のような条件さえ合わせていれば、無手順で通信できるのがほとんどなため、組み込み機器や産業機器にはまだまだ現役で使われています。

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