遺物

天井付近にある謎の設備。


ジアゾ式複写、通称「青焼(あおやき)」は図面等の大判複写で活躍していましたが、電子式複写機の大判対応の機材が普及したことから徐々に廃れていき、昨今ではほとんど青焼業務に対応した複写業を営んでいるところはありません。
青焼は現像にアンモニアを用いるため、体に害があるアンモニアガスに曝露されないよう強制的に排気・排出していました。この換気設備はそのときの名残です。
ご想像の通り、この下にジアゾ式複写機がありましたが数年前に業務を終了し機材を廃棄しました。

代わりに同じ場所へ大判の電子式複写機が設置されて大判複写業務を引き継いでいます。

事情を知っていれば時代を感じさせる遺物ですが、なにも知らないと謎の物体でしかありませんね。

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