真空管

今や目にすることがほとんど無いオールド素子の真空管ですが、どっこい、オーディオの世界ではまだまだ現役。いや、トップスターかもしれません。

付録つき雑誌

最近流行の付録がメインで本誌がオマケのような書籍を購入。付属のキット(部品のハンダ付けは一切不要なので「製作キット」ではなく「組み立てキット」)はハイエンドオーディオブランドのラックスマン監修によるハイブリッドプリメインアンプでこの入力部分に真空管が使われています。
回路構成としてはオーディオ入力を真空管(12AU7)で受けて、スピーカー出力の電力増幅にA/B級動作のパワーアンプIC(BA5417)使ったシンプルな構成です。

真空管(12AU7)

日本は真空管の製造を止めてしまったので、現状で新品を入手するためには生産を続けている中国やロシア、東欧などの製品になってしまいます(昔の日本製のデッドストックもまだあるようですが市場から無くなるのは時間の問題でしょう)。
キット付属のものも価格メリットの高い中国製でした。

回路基板

ハイエンドオーディオメーカーのラックスマンらしいゆったりとした部品配置の基板で、基板のパターンなども独自のノウハウがあるそうです。
「製品」ではなく「キット」ですので保証が無い代わりに改造は自由。一番簡単なのは真空管を付属のものから別の物へ変更する事です。中国製(曙光電子)の代わりにロシア製やスロバキア製など現状でも多数のブランドの真空管を入手する事ができます。交換するとすぐ判るぐらいに音が変わるので好みの音の真空管を探す楽しみがあります。
ほかにも基板上に実装されているコンデンサーや抵抗類も交換する事ができますので、これもメーカーや定数を変更する事で音が変わるため、自分好みの音を追求するまで交換して追い込むというマニアな人もいるようです。

LXV-OT7 完成

とかく「高い部品を使うと音が良くなる」とか「部品を一度液体窒素に浸すと音が良くなる」とか「USBケーブルを変えると音が変わる」などなど「〜の様な気がする」オカルティックな話がまかり通る(ピュア)オーディオの世界ですが、気軽に楽しむ分にはゆるい捉え方ができるこのようなキットで良いのではないでしょうか。

ちなみにこの付録付き雑誌はかなり人気が高く、多くの通販サイトでは即日完売だったようでして、あちらこちらで高額転売が出品されていたりします(苦笑)。

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